いぶし瓦 一文字瓦
2016/08/12
一文字瓦の寸法切り合わせ、擦り合わせの様子。
「讃岐の家」にも使われている軒先の瓦 一文字瓦は通常5mm内外働き寸法より大きく作ってあります。そこで焼きあがってから瓦同士が写真のように①部分が0~1mm内外、②部分が2~3mm内外の逆三角形の形に切り口がなるように切り合わせしてから、現場の屋根に葺きます。接点の仕口を見せ、軒先の合端の美しさを表現するのです。もちろんこのように納めるには、瓦自体の「ネジレ」いわゆる行儀を1枚ごと選別し隣の瓦とうまく合うもの同士を組み合わせて行かなければなりません。これができる職人になるにはやはり3年~5年くらいの経験が必要です。
いぶし瓦 一文字瓦「冴」:野水瓦産業株式会社