セメント瓦
2016/08/12
この瓦を探してほしい!!
こういう依頼を受けました。
詳しく調べますと、施工されてから僅か10年しか経っておりません。そして製造メ-カ-を調べますと大手のK社であることがわかりました。そこで問い合わせたところもうこの商品は製造中止で補修用瓦もないとのことでした。
セメント製の瓦で表面塗装しているものなんですが、たった10年で写真でもわかる通り、葺かれた時が一番美しく、後はもうどんどん汚くなっていくしかないのです。そしてメンテナンスをしないといけない時期に来ています。一度表面を水洗いしてペンキを塗るのですが、結局10年で私たちの作る粘土瓦を葺くより費用が掛かってしまいます。また、この先10年毎くらいに費用が掛かっていくのです。いぶし瓦なら最低でも30年はどうにのならないでしょう。このことを一般のお施主様にもわかっていただく活動を業界としても昔から取り組んではいるのですが、大手資本の宣伝力や商品の見せ方に屈してしまっているのが現状です。
木造住宅は使い込んでいい家になっていくように、いぶし瓦(粘土瓦)も古くなるほどいい味が出てきますね。
今、問題のアスベストなど一切使用していない自然素材の粘土を100%使用して作っていますので、将来またいぶし瓦は土に還ります。