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「カマ(鎌)軒瓦」
昔からある瓦なのですが、最近はあまり使われなくなっています。
写真のA寸法(桟瓦の働き巾)に切りあわせをしなくてはなりません。
ほとんど一文字瓦に取って代わられたと言えます。
下端の線を揃える手間が省けるので一文字瓦に比べ簡単ではあるのですが。
但し、水糸の高さに切り合わせ小口を合わせておかないと屋根の上ではうまく納まりません。
樋が掛かるとほとんど一文字瓦と区別がつかなくなります。
切り合わせをしない安価な鎌軒瓦もあります。昔の瓦はほとんど切り合わせをしない物でした。つまり桟瓦と鎌軒瓦の剣の働き巾をほぼ同じ寸法で作ってありました。また、剣にツズ入り模様と言いますが、模様入りが昔は主流でした。この模様にもある意味があります。それは軒先に流れてくる水を切る役目があるのです。
模様なしの瓦は剣を伝って瓦の裏側へ水は戻りながら落ちます。模様のおかげで裏側まで回らず水が下に落ちやすくなるのです。
現場完成写真はまた後日アップさせていただきます。
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