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消え行く 塩焼き瓦
消え行く瓦
塩焼き瓦:
焼成加熱の終了と前後して、焚き口(たきくち)から30分間隔で2~4回、燃料と塩を投入して焼成された瓦のことをいう。塩を焼成中に投入すると、熱で分解した酸化ナトリウムが、粘上に含まれる珪酸(けいさん)と化合して珪酸ナトリウムの釉薬(うわぐすり)が焼成し、瓦に付着して赤色となる。
色は赤褐色で良く焼かれた質のよい瓦は、熟したグミ色をしている。
塩で焼くということは当然塩害に強い瓦で主に沿岸地域に多く使われてきました。
この瓦を製造しているところは日本で今1社あるかないか。
関西では明石地方が主産地でしたがもう製造しているところはありません。
震災前の神戸の街にも多く見受けられましたが、震災後すっかり景観が変わってしまい新しいスレ-ト屋根ばかりになってしまいました。
何ともいえぬこの色合い、自然な色むら人々の心に日本の心象風景として生き続けていくことでしょう。
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