瓦の語源
2016/08/12
先日、仕事仲間で話をしていて「瓦」という字の語源についての話しになり、ある程度は知っていたのですが、曖昧だったので詳しく載っている本を探して調べました。インタ-ネット検索で探してもほとんどがこの本から引用した記事だと思われます。
「瓦」という字の語源の話。
「日本の瓦屋根」 坪井 利弘著より抜粋。
中国で生まれた象形文字で、土器のぐねぐね曲がった形または瓦の重ねられた形をかたどったものだとも言われています。
そして、その意味は粘土を固めて焼いた土器であるというのが通説である。
また、どうして「カワラ」と読むようになったのでしょうか、それには、次のような諸説がある。
1.サンスクリット語(梵語)の「カパラ」。
2.甲冑の古語である「伽和羅」。(カワラ)
3.亀の甲の古語である「加宇良」。(コオラ)
4.屋根の皮。
5.「カワラケ」(日本に古くからあった土器)
著者の見解では「カワラケ」という言葉のなかから、屋根瓦を「カワラ」といって、「カワラケ」を土器の総称としたのではなかろうか、という説が妥当であるということ。(瓦は粘土を固めて焼いた土器であるという意味を重視する観点から。)
つまり「かわら」には、「粘土を固めて焼いた土器」という意味と、「覆う」という意味とがある。
この記事を書いていて、本来の瓦の定義をもっとたくさんの人に知ってもらうことも大切だと感じました。
現代では、スレ-トやセメント製品も瓦という文字を使っています。
私たちは粘土を固めて焼いた瓦を作っている、つまり本物を作っていることを誇りに思い胸を張って大いにアピ-ルして行きたいと改めて思いました。