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玉口付紐丸(たまぐちつきひもまる)
通称 玉紐(たまひも)
あまり馴染みのない瓦だと思います。
玉口:素丸瓦や衾瓦等の重なり部分の隠れるところのことをいう。この部分に雨水の流れを外側に導く溝と緊結用の穴とが付けられている。(瓦辞典より)
どういう所に使うのか下の写真の例のように、
本葺瓦の軒巴の次に(2段くらいが普通)素丸瓦の前に使います。
おそらく漆喰で継ぎ目を隠す代わりに作られたのではないかと思うのですが、正確にはわかりません。
使われる地方は徳島県や京阪神地区の蔵のごく一部の屋根などに・・・
瓦は地方独特の呼び名や形状の物もあり本当に複雑で何十年この仕事をしていても初めて聞く瓦の名前や、形状に出会うことさえあります。
昔の人はいろんな必要に迫られて形状の開発をしたのだと想像できます。その中から、現代まで残っている形状が何百年もの間磨かれて残ってきたものなんでしょう。
瓦は奥深いですね。
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