丹波篠山 いぶし瓦のある風景
2016/08/12
先日、社用で篠山市を訪れました。
そこは「伝統的建造物保存地区」に指定されている街並みです。
篠山城下に形成された商家町の街並みで、
瓦葺き中二階の妻入町家が特徴。間口3間前後が最も多く、奥行きは20間以上。
調べますと全国に現在81箇所こういったいわゆる伝建地区があり国の補助を受けて保存整備を進めています。
ということで、篠山まちなみ保存会のご依頼を受け、瓦の講習会をやれというので行ってきたわけです。
保存事業も今年で3年目になるのですが、どうも保存整備の方針も明確でなくほとんど業者任せで統一されていないという問題が持ち上がったので先ず、一番大事な屋根瓦から研究しようということでした。
見せようとして造られたものではなく、風土に適用する切実な暮らしの知恵が、永い時間に磨きぬかれて形作られたものだからこそ、見る人の心をうつのだと思います。そしてその中で屋根がその建物の特徴や美しさを一番感じさせてくれる重要なものだという認識を保存工事を請負される方々が認識されることが一番ですと訴えてきました。
今日から出張ですので明日投稿休みます。