「袖瓦」考
2016/08/12
街で見かけた・・・切妻屋根の袖瓦
立派な日本建築ですが、よく見ると・・・
袖瓦の下端がご覧のとおり、「ギザギザ」の納まり。
袖の剣の高さが上下逆の高さに。屋根は下から見るものですから、これは業界では失格品で大クレ-ム品なのです。
しかし、屋根施工業者さんも元請さんも平気でこのような納まりを良しとしたのか、無知でそこまでチェックできていなかったのかはわかりません。
また、製造メ-カ-にも大きな責任があります。製品検査を怠っていたのか、まさかとは思いたいですが・・・・
参考例として、1級職人が葺くとこのように納まります。
瓦葺き職人さんの腕の見せ所です。
このような日本独特の細部にこだわる気質・建築も最近は本当に少なくなっているのが気がかりです。
最後にこのような職人技を惜しげもなく披露してNETで公開していらっしゃる方をご紹介します。私も一ファンのひとりです。
「お洒落な屋根さん」
(お洒落な屋根さん 勝手に紹介してしまったことお許しください。)