Eディフェンス(2)
2016/08/12
昨年も一度見学に行きましたが、今回もまた行ってきました。
今回は、「伝統的木造軸組構法の実物大住宅 性能検証振動台実験」です。
とにかく大きな施設です。
写真手前が部材断面の大きな「地方型」の伝統的木造軸組構法の建物。(次回12月4日に実験予定)
写真奥が今回実験した上記より部材断面がやや小さい「都市近郊型」の伝統木造軸組構法の建物。
特徴は、土壁と軸組で、筋かいはなく、仕口や継手は伝統的な納まり。
柱は水平移動は拘束し上下方向は拘束しない。したがって柱は引き抜き力が加わると浮き上がる納まり。
最後に阪神大震災と同じ強さで加振。
大きな音がして大きく揺れましたが・・・・
1階の土壁が割れた程度で建物はなんともないようでした。
(建物に近づくことができませんので、詳しい実験結果は後日発表の詳しい報告待ちです・・・)
瓦の施工はもちろん建物に関しても、とにかく机上の計算と実験結果で確認されたものしか信じない世の中の風潮。
阪神大震災の時に、倒れた建物ばかりがクロ-ズアップされましたが、倒れた隣でしっかりと建っている建物が現地には沢山あったのです。
その建物を詳しく調査し資料として整備されているのであればそのほうがよっぽど信用できると思うのです。
これまで一般的に技術の伝承としての仕様に基づき建設されてきた伝統的木造軸組構法がどこまで数値化できるのかと思いますが・・・
これも世の中の趨勢、受け止めて対処しないといけないのでしょう。