屋根修理依頼
2016/08/12
しかしよく雨が降りますね。
まだまだ梅雨明けは先になるとのこと
そんな昨日、梅雨の晴れ間に雨漏り修理依頼の現場確認に・・・
大きなお家です。
江戸後期に建てられたもので、
現在のお施主様が解体寸前であったものを買い取り少しづつ補修や改修をされているそうです。
入り口の長屋門、錣様式の本葺入母屋の母屋、離れの奥座敷・・・
典型的な淡路の農村の家です。
屋根は前の持ち主が部分修理をされたところや、当時のままの部分もありなかなか複雑でした。
下の2枚の写真の瓦はおそらくこの建物の中で一番古いものだと想像できます。
すべて手作りであろうことが瓦の裏などを見ると確認できます。
(瓦型でプレスされたものでないことがわかりますね)
蔵の屋根が激しく雨漏りするんですよと言われ、
確認するとなんと瓦が捲られたまま放置されているではありませんか・・・
さて、困った!!
どう修理したらいいのか、悩みます。
予算もありません。
この建物の雰囲気は変えたくない。
瓦もまだまだ使えそうだ。
とりあえずご相談の上、本葺瓦の丸瓦だけ漆喰で葺き直すことを御提案させていただこうと思います。
それが一番この家にも、地球にも優しい方法かな・・・
その帰り道、
以前施工させていただいた市立図書館を点検。
緑といぶし瓦、鮮やかでした。
これも美しい日本の風景ですね。