桂離宮(2)
2016/08/12
だいぶ間が空きましたが・・・
桂離宮の第2回目です。
調べたところによりますと、
色々な手法が駆使されているそうですが、
先ずはパ-スペクティヴ(遠近法):先細りの空間を作ることによって、実際よりも奥行きが長く見えるというような人間の目の錯覚を応用したもの。
写真ではわかりにくいですが、正面に見える縁側とこの門は並行ではなく3.5度ほどずれているそうな・・・
「く」の字に配されて方形の飛石
それぞれの石のサイズが手前から奥へ段々小さくなっていますが、石の間隔は逆に広くなっているのがわかりますか?
これもその手法の一つだと言われています。
ここにも・・・
溝の間隔が手前から奥へ行くほど狭くなっています。
飛石だけで1300個あるそうですが、
その中でも「真・行・草」の飛石がこれです。
先ずは「真の飛石」(手前)
奥は六人の沓を並べられることから「六つの沓脱」と言われる大きな石
「行の飛石」
「草の飛石」
「真・行・草」の詳しい解説はこちら☆
そして数々の西欧的造形が・・・
いろんなところでよく紹介されている床と襖の青と白の市松模様
あの時代に・・・なんと大胆な!!
金地に黒とエンジの市松模様のビロ-ド張り
繊細な襖の引手
ここ桂の地は、古来月の名所として知られてきた所。
桂離宮も月を意識して造られ、四季折々の月を鑑賞するための配置になっているそうです。
次回は瓦について・・・・(最終回)