革新的なデザインと、ここにしかない風合い | 淡路瓦の景観材・壁材・ガーデニング材・エクステリア建材

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桂離宮(3)

      2016/08/12

桂離宮の最後です。
仕事柄やはり瓦に注目して見てきたのですが、
草庵風数寄屋造りで瓦は創建当時は当然なかったものと考えられます。
ですから、その後の大修理で追加されたものでしょうが、
この建築にはこの瓦だと頷ける瓦師・瓦職人の心意気が感じ取れます。

特に鬼瓦のデザインなど素晴らしい感性を感じました。

水害と湿気対策のため御殿は高床。


最初に古書院、その後中書院・新御殿と増築が繰り返されていったわけですが、
まだ、このような大きな空地があるということは増築の予定があったと考えられ、
桂離宮は完成する事なく、未完のまま今に至ってているという説があるそうです。

そして、未完に終わったことにより、永遠不滅を手に入れたと言われているのです。


私が最も注目したのが、この尺5寸垂付目板瓦。
瓦自体にア-ルをつけていることに驚きました。桟も三角。

訪れる人をやさしく迎え入れてくれるように感じます。

製造には相当苦労されたことでしょう。

最後に案内人の人がおっしゃった言葉が印象的。
「日本の文化財の粋として死守しているんです。」

 - エトセトラ(日記)

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