東大阪市 究意寺様
2016/08/12
2月に完工しました。
街中の狭い現場の葺き替え工事でしたが、無事終了です。
使用瓦:ノミズ 「冴」 本葺SS工法 5寸素丸・9寸判平
軒巴 別注紋入
耐震工事の目的で屋根も軽量化したいとのことでした。
しかしながら、従来通りの本葺瓦以外は考えられないとのご意向を受け
当社の乾式工法(SS工法)が選ばれました。
試算しますと在来土葺工法では㎡/約307kg、乾式SS工法では㎡/133kg実に約43%程度の軽量化が図れた計算になります。
ご希望により大棟の鬼瓦は焼き直しの上、再利用していますので大棟がこの建物にしては高すぎて降り棟・隅棟とのバランスが少し崩れてしまいましたが・・・・
参考までに鬼の大きさはどの程度が妥当なのでしょうか、我々業界のバイブル「甍施工書」によりますと
{屋根妻側の軒先長さ}X0.037 (経の巻鬼の場合)
つまり軒先長さ 70尺X0.037=2.59尺≒2尺6寸 大棟鬼
八掛法で降り棟は大棟鬼の80%、隅棟は降り棟鬼の80%
(80%の場合少し大きめになり捨てのしを多くしないと大棟と降り棟との接点の納まりに影響が生じるので7掛法とする方法もある)以上。