Looptecture 福良
2016/08/12
福良港津波防災ステ-ション
設計:遠藤秀平建築研究所
施工:森長組
六つの中心を持つ円弧が連続・・・・
錆びた外壁 ~錆で錆を制す~ (建物概説より)
この建物の外壁は、耐候性鋼という錆を持って錆を制す特殊な鉄でできています。
鉄に少し銅やニッケル等の金属を混ぜると不思議な性質を持つものが出来ます。
最初は表面が赤錆に覆われます。赤錆は鉄の天敵で、普通の鉄ならボロボロになってしまいます。でもこの耐候性鋼は、時間が経つと細かいこげ茶の錆に覆われます。
こげ茶の錆は内部の鉄の地鉄とくっついて、バリア-となって、悪い赤錆から鉄を守り続けるのです。
ですから、塗装いらずで時々水洗いする程度でいいのです。
こういう説明を聞きますと納得できるのですが、最初にこの建物を見たときには・・・絶句しました。
地球と同調していく建物だと言われる様子をこれからも見届けていきたいと思います。
そして今回外構にテ-マの円弧を描くのに採用されたのが
小端立用割肌ボ-ダ-瓦 300L(既報の通り)
砕石のようなものも瓦を粉砕したもの。
簡易舗装も瓦を粉砕したものをバインダで固めたもの。
もう少し緑の部分があれば瓦がより引き立つのですが・・・