塀 瓦施工例(2)
2016/08/12
神戸市東灘区御影町で見かけた素敵な塀のご紹介。
(弊社施工物件ではありません)
御影石とは:
もともと神戸地区で産出された花崗岩(かこうがん)の積み出し港として使用していた御影港の名が、御影石の通称となったとされています。今では建築や墓石に使われる花崗岩全般の通称として使われています。
向かって右側は香雪美術館の塀(唐草模様入り鎌軒瓦)、左は一般の民家の塀(万十軒瓦)。
この塀に使われているのは川石といって名前の通り比較的小さく角の取れた石です。
川沿いの松並木の擁壁や護岸工事の際には、ふんだんに入手できる天然の材料であるこの川石を使って工事が行われたようです。
この地方特有の明るい御影石色のこれらの塀は住吉川沿いをはじめ、阪神間の夙川、仁川といった古くからの住宅地で、今でも多く見られます。
しかし、いぶし瓦はどんな素材にも合いますね。
時とともにゆっくりと景観にこの石とともに馴染んでゆく、まさに日本の素材ですね。
明日はここのすぐ隣で屋根工事をさせていただいた現場のご紹介です。