千畳閣(豊国神社本殿)
2016/08/12
広島の旅(9)
厳島神社のすぐ上にありました。
なんと大きな建物なんだと、上っていって驚き。
私自身初めて実際に葺かれている現物の瓦を見ました。
それは、いわゆる「金箔瓦」だったのです。
arch-hiroshima 広島の建築 HPより転用
千畳閣:豊臣秀吉の命により、塔の丘に建立された大経堂。当初は仏教施設として建てられたが、明治の神仏分離令によって「豊国神社(ほうこくじんじゃ)」となり現在に至っている。「千畳閣」とはそのスケールから名付けられた通称である。
建物の規模が不釣り合いに大きく、使っている木材も大きく、屋根には金箔瓦…など、桃山時代のバブリーな感じがよく出ている。しかし、秀吉の死によって工事が中止されたため、天井や壁、エントランス回りが未完成のまま放置されており、逆に今の日本人好みの素朴で質実剛健な空気も醸し出している。
このように偶然が生み出したアンバランスさがこの建物の魅力かもしれない。
かわら美術館 HPより転用
金箔瓦:金箔瓦とは、文様面に漆を塗って、細かい金箔を貼り付けた瓦のことをいいます。織田信長の安土城において本格的に登場し、豊臣秀吉が築城した伏見城や大阪城をはじめ、全国各地の城郭に葺かれました。安土城の瓦には文様の凹面に、豊臣秀吉が関係した城の瓦には文様の凸面に金箔が貼られていたのが特徴です。金箔瓦の分布から、豊臣政権が徳川家康の勢力に対峙するための城郭に用いられたという見解が示されています。