日本鬼師の会第17回全国研修大会in淡路島
2016/08/12
標記の会が先週開かれ参加しました。
「日本鬼師の会」
{目的}
この会は、日本古来の伝統的鬼瓦の製作技術の保持と技術の向上を図り、後継者の養成と併せ、今後の鬼瓦の発展と会員の経済的・社会的地位向上並びに会員相互の親睦を図る目的とする。
業界ではなかなか権威のある会で、知る人ぞ知る数々の活動をされていることでも知られています。
今、まさに平板瓦全盛時においてその存在意義まで危うくなってきている現況に我々一般の和瓦製造販売業も同じく今後の日本の屋根を守っていくにはどうしたらよいのか、一石を投じることを目的に今回開催された会議は非常に有意義なものとなったといえるのではないでしょうか。
業界の重鎮の方々も参加。
自由な発想で鬼師たちが作った作品だそうですが、
平板瓦の棟に飾る瓦を提案されていることには少し抵抗を覚えました。
以下、シンポジウム「J形からF形へ急激に進む今、日本瓦と飾り瓦の今後」より
気になった意見を少しご紹介。
・和形と平板瓦ははっきりと分けて考えるべきだ。例えば、工業統計を取るにもきっちり分けると和形の落ち込みようが行政にもわかるはずだ。
産業材と消費財を分けること。
・業界で平板瓦の宣伝をする必要はない。和形に特化するべきだ。平板瓦は製造会社が独自でやっているのでそれで充分ではないか。
・大学で木造建築を教える学科がないではないか。
・「瓦総合研究所」を設置して和瓦専門の瓦コ-ディネ-タ-及び瓦プロデュ-サ-を雇え。
・和瓦こそ日本の建築文化だ。
皆さん非常に今の日本の景観に危機感を持っていらっしゃる方々ばかりでこのような活動が今は小さくても今後の努力次第で大きく広がる予感が・・・・
何とかなりそうな日本と感じた一日でした。