地域資源活用
2016/08/12
本年も昨年に引き続き、
淡路瓦工業組合では、
地域資源活用新事業展開支援事業なる活動を多方面からのご支援、ご援助をいただきながら実施しているところです。
今回私はその委員の一人として、主に設計事務所様へ直接訪問し瓦に対する二-ズをつかみ、新商品開発のヒントに生かすことに取り組んでいます。
私の担当は神戸・西宮地域の15件。
そこで聞かれた今の住宅事情を少しご紹介します。
今、主に設計されて多くたてられている家のイメ-ジが上のようなものです。
色々お話をおうかがいした中から少しご紹介します。
・お施主さんが相対的に若い。
・屋根材に対するお施主さんの意識はほとんどない。
・どうしても瓦にしてくださいと言われない限り、瓦を使った設計はしない。
・軒の出を少なくして限られた敷地にできるだけ大きな家を建てたい。
・いぶし瓦に対しては日本の古いイメ-ジしか持っていない。
・都会では屋根が見えないので瓦を葺く必要性がない。
・瓦を葺くと躯体にも費用が掛る。その分をインテリアや台所の費用にまわす。
・とにかく安ければ良い。
・プレハブメ-カ-では予算の関係で実現できそうもない要求を設計士に頼んで実現しようとする。
惨憺たる結果に唖然としています。
少しは期待が持てるお話が聞けるのではと思っていたのですが・・・
私の周らせていただいた神戸・西宮の住宅最前線ではまだ日本を見直す、日本の景観を考えるというような機運は全く感じられませんでした。
「中秋の名月は縁側で見るにかぎる」
こんな楽しみも軒の出がない家ではできませんね。
この結果を真摯に受け止め、どうすれば日本瓦の復権ができるのかもう一度改めて考え直したいとも思いました。
まずは情報発信を続けること、小さなきっかけが大きなウネリとなることを信じて・・・